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説教要約2025/3/30「微笑み返し」

ローマの信徒への手紙12:9-15

「微笑み返し」

 

 自分の人生は長くない。私は終活のつもりで、牧師を目指して西宮市に来ました。幸いにも、残りの人生を捧げるつもりが、全国に2つしかなかった自身の病気の専門科が、たまたまこの地にあり、自身の体が癒されることになったのですけれど。社会から離れ闘病生活を送っていた私が、人生の指針としてきたのが今日皆さんと分かち合いたい聖書の御言葉になります。

 

 ローマの信徒への手紙は、キリスト教初心者に向けた、キリスト教の教えが書かれた手紙になります。その中でも今日の箇所は、キリスト教的生活の規範であり、私の人生の指針となった言葉です。

 

 互いに愛しなさい。主に仕えなさい。たゆまず祈りなさい。

 

 自分が立ち止まった時、常にこの言葉と自分は向き合い、主の教えから離れていないかを確認していました。教えに従うことが出来ていたか。自信がないけれども、私を導く道しるべになってくれた言葉です。そして教会もまた、この主の言葉に従いたいと思う人の集まりだと思います。この短い言葉の中から、2つの言葉が、ここ3年間の年間聖句として与えられ、礼拝の度に向き合って来たことと思います。朱に交わるように、この教えに導かれる皆さんと共に、自分も良い方向に変わっていくことができたように思います。これらの聖書の言葉を指針に、主日礼拝だけでなく、ジュニアチャーチ、地域サロンオアシスといった活動に参加してきました。

 

 2年間、神学生として過ごしてきた香櫨園教会ですが、しばらくはお別れになってしまいます。信仰を同じくする皆さんとの日々は、神学生として勉強する以上に、信仰を深めることに繋がり心から感謝しています。この教会を離れることに、寂しさや痛みを感じますが、交わりの中で与えられた暖かさを胸に次の教会でも頑張ってきたいと思います。また度々会う機会が与えられると思いますので、その時には成長した姿を見せられたらと思います。この2年間、本当にお世話になりました。

 

 主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、今日も後も、永久にありますように。

神学生 : 坂本子龍

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