
「超えて 超えて 超えて」
イザヤ55:8~13
使徒言行録14:21~28
パウロとバルナバの約2年に渡る伝道旅行の中に神が共にいてくださいました。その結果、その地その地にユダヤ人だけではなく多くの異邦人を含む教会が誕生していきました。
しかし、ある町でそのような教会ができたとしても、二人が次の町に伝道に行った後には、クリスチャンとなったばかりの弟子たちが不安の中で取り残されていたのです。だから、パウロとバルナバは、しっかりとした教会として根づいてもらおうと、引き返しながら一つひとつの教会を再訪問していきました。
その中で二人は、それぞれの教会で迫害の中を生きる弟子たちに「わたしたちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なくてはならない」と言って信仰に踏みとどまるよう励ましました。その励ましによって弟子たちは、多くの苦しみを抱えながらも教会を成長させ、確かに自分たちが神の支配の中にいることを感じていったことでしょう。
私たちは自分の力だけで何かをしようとするときに、まるで高い壁に囲まれて身動きができないように思えることがあります。私たちがその壁を超えて神の支配を感じられるようになる為には、最低限の苦しみを伴う「人間の責任」を果たし、その後はすべてを主にお任せしなくてはなりません。また、そうしてこそ多くの苦難に耐えていくこともできるのです。おそらく、それぞれの教会の弟子たちもそれを経験していったことでしょう。
私たちは自分自身の努力で、高い山の頂上を目指して登っていくのではありません。その頂上の遥か彼方の神の御国へと神に引き上げていただくのです。自分に与えられる人生の苦難の中にあっても、忍耐を持ってやがて入る神の国を信じましょう。その苦難の歩みをいつも主に任せて、いつの日か目の前の高い壁を超えさせていただけることを信じさせていただくのです。
牧師 : 宮本幸男