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牧師ご挨拶(2025/3月)

 

 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。暖かい日と寒い日が交互に繰り返しながら、私たちは確実に暖かい季節に向かっています。そのような時に咲いている梅の花は、皆さまの心を和ませていることでしょう。

 

 さて、この3月は卒園式や卒業式の月です。そこで流されるエンディングの音楽は、最近の流行歌が取り入れられることも多くなっているようです。しかし、今でも『蛍の光』を歌っているところも根強くあります。

私たちはあのメロディーを聞くと、お別れするような少し悲しい気持ちがします。しかし、『蛍の光』の原曲の『オールド・ラング・サイン』という曲を聞くと驚かされます。その詩の内容は別れとはまるで逆のものなのです。それは付き合いの長い友人との関係を祝して、「一杯やろうぜ!」というとても楽しい歌です。それがいつの間にか悲しげなお別れソングとして世の中に広まってしまいました。

 

 このように、今知っているもののルーツをたどると、実は、正反対の意味を持っているというものがよくあるのではないでしょうか。そして聖書もその一つだと言えます。多くの人にとって聖書は、堅苦しさと束縛を与える宗教書のイメージがあります。そしてそのように読んでしまうこともあります。

 けれども、元々、聖書は私たちに自由を与える「信仰と希望」の書物なのです。希望をうたいながら、失望で終わってしまう話が多いこの世界にあって、神によって保障されている絶対的な希望が聖書に書かれているのです。

 

 どうぞ、神があなたを自由にしようと語られている聖書の言葉を聞いてください。香櫨園教会の日曜日の礼拝はどなたでも参加できます。あなたのお越しを心よりお待ちしています。

牧師 : 宮本幸男

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