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説教要約2024/12/22「クリスマスの奇跡」

 

「クリスマスの奇跡」

ミカ5:1~3

ルカによる福音書2:8~20

 

 2000年前のクリスマスの夜、天使は「地には平和、御心に適う人にあれ」と歌いました。ここで使われている「御心」という言葉は、「善意」とも訳せる言葉が使われています。聖書に、「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得る為である。」と書かれています。実に真の平和は、この言葉の中にある、神の究極の善意を知ることによって始まるのです。

 

 そして、この神の善意がこの世の中の多くの人々に伝わることが、平和を実現することを可能にしていきます。神の善意のメッセージがクリスマスに込められています。本当のクリスマスを思う人の心に、温かい、優しい気持が生まれます。たとえわずかな瞬間であっても、平和を生み出す力をクリスマスは持っているのです。

 イエスを救い主と信じ、イエスの伝えた神の善意を信じることによって、多くの人々は、自分の周りの人々に「善意」という贈り物をし続けていきました。そこには小さな平和が実現していきました。ほんの一瞬とは言え、クリスマスの日に、「休戦」という奇跡のような「平和」が戦場に実現したこともありました。

 

 自分の力ではどうにもならない、平和の糸口さえも見い出せないような危機の中に私たちは生きています。しかし、天使が羊飼いに語りかけたように、私たちにも「恐れるな」という言葉が語りかけられています。私たちも自分を殻に閉じ込めてしまうような「恐れ」を捨てて、神の善意を周りの人々に伝える歩みを踏み出しましょう。そこにクリスマスの奇跡が現れていきます。

 

 牧師 : 宮本幸男

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