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説教要約2024/12/1「心の道筋をまっすぐに」

 

「若く新しい魂にされて」

イザヤ40:1~11

マルコ1 :1~8

 

 洗礼者ヨハネが神から遣わされたのは、洗礼を受けて整えられた心の道を通って、救い主イエス・キリストが人々のところにやって来るためでした。同じように、私たちが受ける洗礼も、キリストが自分の所に来てくださる道を準備するためです。キリストとしっかり繋がる道を整える決心をして、私たちも水の洗礼を受けるのです。

 

 しかし、洗礼を受けてまっすぐにしようとした道が、どうしても曲がりくねった道になってしまうことがあります。一人ひとりの人生の道は、山あり谷ありの中を曲がりくねり、時にはキリストを見失ってしまいそうになることさえあります。そもそも、自分の努力などで道をまっすぐにすることなど、到底できるはずもありません。そうであるならば、私たちはどうやってキリストと繋がることができるのでしょうか。

 

 ところで、ヨハネが洗礼を施したヨルダン川は、旧約聖書の中の有名な預言者が活躍した場所でした。だから、ヨハネの噂を聞いた人々は、これから何かが始まることを期待して集まりました。そのように、何かが始まるということに希望を持つことは、人間にとって大切なことだと思います。どんな小さな希望でも、持っていれば、目に見えるものや経験することが、恵みに見えてくるのです。

 

 私たちはどんな時にも、最悪の状況の中でも、「神が自分の人生に、何かを始めてくださる」との希望を持ちましょう。聖書が言う「主の道を整え、その道筋をまっすぐにする」ということは、努力して問題のない平坦な人生を整えていくことではありません。様々な困難をも、自分の人生に与えられた恵みとして、それを感謝して受け取とっていくことだと思います。

 

 神の方に向く心の道筋に恵みを見つけていきましょう。そうすれば、私たちの信仰の道は整えられ、まっすぐにされていくのです。キリストはその道を通って、あなたの心に生まれるために来てくださることでしょう。

牧師:宮本幸男

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