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牧師ご挨拶(2024/12月)

12月牧師ご挨拶

 皆さん、とうとう今年最後の月、12月に入りました。これから年末に向けて、何かと気ぜわしくなっていくことと思いますが、お健やかにお過ごしください。年末までの計画が無事に終わりますようお祈りさせていただきます。

 

 ところで、キリスト教会でこの季節に使われる「アドベントクランツ」をご存じでしょうか? もみの木や松などの常緑樹の枝で輪を作り、その中心に4本のろうそくを立てて作ったものです。教会では12月25日のクリスマスの4週前の日曜日から、毎週1本ずつ火を灯して、キリストの降誕の記念日であるクリスマスを待ち望みます。

 

 待ち望むと言えば、聖書には老預言者シメオンや、84歳になる女預言者ハンナが、長い間祈りつつ、救い主イエス・キリストの降誕を待ち望んでいたことが書かれています。そして、ついに二人はエルサレムの神殿において、母マリアに抱かれてお宮参りに来た救い主と出会うことができて喜びました。この二人の預言者に共通していたことは、自分が生きている間に何かが始まるという「ワクワクした希望」を持っていたことでした。

 そのような希望を原動力として、一歩踏み出して何かの動きを始めるということは、人間にとって大切なことだと思います。希望が無くなった時に心にあきらめが生まれ、どっと疲れが出てきます。たとえ私たちが最悪の状況の中にいても、「これから神様が自分の人生に、何かを始めてくださるんだ」という希望を持って、前向きに自分の人生を歩み続ける人には、きっと何かが起こっていくことでしょう。

 

 どうぞ、このアドベントの季節に香櫨園教会を訪れて、手作りのアドベントグランツをご覧ください。そこからあきらめていた心に希望の明かりが灯るかもしれません。あなたのお越しを心よりお待ちしています。

 

 キャンドルに火をともしながらクリスマスをワクワク待つ気持ちは、日本でいうところの「もういくつ寝るとお正月」に似た感覚かもしれませんね。

牧師 : 宮本幸男

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