1月牧師ご挨拶
2025年、明けましておめでとうございます。新しい年が始まりました。昨年は多くの試練に遭う中で、大変なご苦労をされた方もおられると思います。しかしこの新しい1年は、経験された苦労が報われる年となることをお祈りさせていただきます。
ところで、皆様の中には、大晦日の除夜の鐘に合わせて年越しそばを食べた方も多いと思います。スペインでは年越しの際、マドリードのブエルタデルソル広場の鐘に合わせて12粒の「幸せのぶどう」を食べるそうです。12の数には、新年に訪れるそれぞれの月の幸運を祈るという意味が込められていて、鐘が鳴り終えるまでに12粒全てのぶどうを食べ終えられたら、新年に幸運がもたらされるとも言われているそうです。
そのようなぶどうは、聖書の中のたとえ話の中でもよく用いられています。ヨハネ福音書には、キリストがご自分をぶどうの木にたとえ、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」と語られた有名な言葉があります。
この「豊かに実を結ぶ」という意味は、私たちが自分の人生において、何かで成功したりすることなどではありません。一人ひとりが与えられた人生を精一杯生きることなのです。
そのためには、ぶどうの枝が幹につながることによって養分を受け取ることが出来るように、私たちの心も何かによって養分を得る必要があります。
私たちには聖書の言葉が与えられ、それによって心に養分を受けとれることが約束されています。キリストとつながり、キリストの言葉によって生きるならば、どんな試練や困難がやって来たとしても、それを乗り越えることが可能となっていくのです。
どなたでも参加できる香櫨園教会の集会では聖書の言葉が語られています。神様の言葉である聖書から心に栄養をいただいて、たとえ試練の中にいても、喜びと希望を持って、与えられた人生を精一杯生きてみてはいかがでしょうか。あなたのお越しを心よりお待ちしています。
牧師 : 宮本幸男