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説教要約2024/9/22「巡り巡って、神に出逢って」(三木教会牧師 : 小林希恵)

創世記37:12-28

ルカによる福音書15:11-32

「巡り巡って、神に出逢って」

 

 この度は互助指定献金を通して繋がりを持つ香櫨園教会と三木教会の間で交流礼拝行うことができ、感謝いたします。

 

 私たちは日々、さまざまな出来事に直面します。しかしそれは、どれもが嬉しい出来事や幸せな出来事とは限りません。時に「神さま、どうして」そう心で叫ぶ私に、今日の聖書の御言葉は語りかけてきます。今日与えられた創世記のヨセフ物語や、ルカ福音書の放蕩息子の譬え話の共通点は、「巡り巡って」です。

 

 創世記でヨセフは、壮絶な日々の中にいてもなお、周囲の人々の夢を通して語られた神の言葉と向き合い続けました。誠実に生きました。神に遣わされ、「巡り巡って」「今がある」そしてその全てが「神の恵み」なのだとヨセフは教えています。

 放蕩息子の譬え話で語られたあの息子は、いつかの日に道を踏み外した私たち自身の姿です。だからこそ私たちも、「巡り巡って」「立ち帰った」ものとして、自らの弱さを認めるものでありたい。与えられている恵みを忘れずに誠実に過ごすものでありたいと思います。

 

 今日与えられた創世記と福音書の物語では、「巡り巡って」いくべき場所へと導かれることに焦点が当てられていました。巡り巡って、人々の命を救うためにエジプトに遣わされていったヨセフ。巡り巡って、誠実に生きる生き方を見つけた放蕩息子。私たちもまた、巡り巡って、神と出会い、神によって必要な場所に置かれている存在と私は信じています。

 

 三木教会と香櫨園教会、そして私と香櫨園教会の繋がりは、巡り巡って、与えられた神の恵みです。互助指定による支援は、三木教会と私にとって大きな励みです。三木教会が今なお神さまの福音を語り続けることができているのは、支えてくださる教会/伝道所があるから、三木教会が独りじゃないからです。巡り巡ってつながっている香櫨園教会もまた、いつも三木教会の伝道の業に参与されていると私たちは受け止めています。

 

 巡り巡る時、困難と遭遇することもあるでしょう。しかし、神の御業はその困難さえ包み込み、私たちが気づかない時も、恵みの未来へと導き続けておられます。この計り知れない恵みに感謝して、歩むものでありたいと願います。

 三木教会牧師 : 小林希恵

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