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説教要約2024/9/15「こころにキリストを住まわせろ」

歴代誌下7:11-16

エフェソの信徒への手紙3:14-21

「こころにキリストを住まわせろ」

 

 歴代誌下7章は、ソロモンがエルサレム神殿を完成させた場面になります。エルサレム神殿は人間がつくったものであり、神様が住むにはどうしても相応しくない。しかしそれでもソロモンは、このエルサレム神殿で捧げられる祈りに耳を傾けて欲しいと神様に祈り頼みます。

神様はソロモンの祈りを聞き届け、ここでの祈りに耳を傾けることを約束することになります。神様は天上に住みながらも、地上に目を向け、耳を傾けていました。

 

 時代が進み、今から2000年ほど前、神様は、人として、イエス・キリストとしてこの地上に住むようになりました。地上を歩み、弟子たちと交わったイエスは、その後に私たちの罪の身代わりとして、十字架につけられ、死にて葬られ、三日目に蘇り、神の右に座すこととなりました。

 

 神様との交わりはまだ続いて行きます。「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」イエス様の名によって集まれば、その中にイエス様もいて下さる。イエス様の名によって集まる時、そこにイエス様は住んでいると言えそうです。また「パラクレートス、すなわち、神様がイエス・キリストの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」ドイツの神学者バルトマンは私たちの中に贈られるパラクレートスによりイエス様と出会う事ができると述べます。こうやって聖書を読んでいくと、イエス様はあらゆる場所にいることが分かります。教会に、人々が集まった中に、そして一人一人の中に。

 

 私たちが愛に根ざし、愛にしっかりと立つものとなることをパウロは祈っています。キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるか。私たちが自分の手で造ったものでさえ、神様はそこに目を置き、耳を傾けて下さります。私たちの罪の為に自ら人となり地上に住み、全ての罪を引き受けて十字架にかかって下さりました。それほどの愛の方であるキリスト・イエスは今、私たち一人一人の心の中に住み、働いて下さっています。

神学生:坂本子龍

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