「救いはとてもシンプルです」
歴代誌下19:1~7
使徒言行録10:34~43
使徒ペトロは神が分け隔てをされない方であり、異邦人も一度ユダヤ教に改宗してから救われることができると信じていました。けれども、彼は異邦人であるローマの百人隊長コルネリウスの家に入った時にその考えを変えられます。異邦人はわざわざユダヤ教に改宗しなくても、異邦人のままで救われる真理を知ったのでした。
その理解の上で、ペトロはコルネリウスの家にいる異邦人たちにイエスの公生涯の出来事を語り、イエスを信じる者は誰でも救われることを伝えました。その重要な部分は「イエス・キリストが私たちの罪の身代わりとなって十字架にかかり、死んで墓に葬られ、三日目によみがえった。そして今も生きておられる。」という内容です。このシンプルなメッセージの中に表わされている方として、イエスを信じたら誰でも救われることをペトロは宣言したのです。
この聖書の言葉を聞く私たちも、イエス・キリストは今も生きておられるということを聞いたならば、聖霊によって生まれ変わることができます。そして自分の罪を認め、悔い改める者を裁かずに赦すという審判者イエス・キリストの愛を受け入れることが救いにつながっていきます。しかし、残念ながらキリストが生きておられることがはっきり分からないのが私たちです。
けれども、はっきり分からなくても、シンプルな救いのメッセージを聞いて少しでも分かったならば、「信じます」と、キリストを心に迎えて信仰の世界に飛び込むのです。そうすると分からなかった様々なことが分かる中で、不思議とキリストが生きておられることも分かっていきます。
そのように、まず信じて飛び込んだら分かるということが聖書の中に数多く書かれています。この時のペトロも思い切ってコルネリウスの家に入り初めて真理を理解できました。シンプルな救いの約束を与えてくださる神の愛を信じましょう。神の導きを感じたならば、何事にも勇気を持って飛び込み、生けるキリストが共におられることを感じ続けるのです。
牧師 : 宮本幸男