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説教要約2024/7/14「変化を恐れずひるまず進もう」

「変化を恐れずひるまず進もう」

レビ記11:1~47

使徒言行録10:9~29

 

 この当時のユダヤ人と異邦人との交流は、ユダヤの律法によって禁止されていました。それはイスラエルが過去の歴史の中で、異邦人との接触によって偶像礼拝に巻き込まれたことと関係があります。イスラエルは外国に侵略されるという民族的悲劇を経験した時に、偶像礼拝の罪の結果としての裁きに会ったと考えました。そして、二度と偶像礼拝に陥らないように、どうすべきかを真剣に考えました。その結果、彼らは異邦人との交流を制限する律法を次々と作っていったのです。

 

 しかし、使徒ペトロは聖霊の導きによって、「どんな人でも儀式的清さの物差しによって差別してはいけない」という神の御心を理解できました。そして、教会仲間の猛烈な批判を恐れず、律法が作った境界線を超えていったのです。それが私たち異邦人世界に、イエス・キリストの十字架の救いが広がっていくきっかけとなりました。

 

 ユダヤ教の律法を重んじていた初期の教会のように、現在の私たちの信仰生活にも律法主義的なことがあるのではないでしょうか。教会の既存の規則や伝統をいつの間にか神と同じようにしてしまい、聖霊を通して神の御声を聞くことよりも大切にしていることはないでしょうか。

 

 ペトロは恵みにより、聖霊を通して神の御声を聞くことができました。それまでの当り前を見直して、ユダヤ人が大切にしてきた律法を超え、異邦人であるコルネリウスを受け入れました。それは、活ける神が何を喜ばれるのかを、いつも祈りの中で聞こうとしていたからだと思います。私たちもペトロと同じようにして、常に聖霊から神の御心を聞いて歩んでいきましょう。そして変化を恐れず、ひるまずに、聞いたことを忠実に実行していくのです。

牧師 : 宮本幸男

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