「神が出会わせてくださるから」
レビ記11:1~47
使徒言行録10:1~8
新しい出会いを私たちは毎日のように繰り返しています。しかし、2000年前、全く別の世界で生きていた使徒ペトロと、ローマの百人隊長コルネリウスの二人が出会うには、神の介入する特別な準備の時が必要でした。
コルネリウスはユダヤの神を畏れる敬虔な異邦人でした。定められた祈りの時間に祈っていた彼は「神の天使」の幻を見ます。その時に、ヤッファに滞在している使徒ペトロを家に招くようにと命じられ、その言葉を信頼して即行動を起こしました。そこからペトロとの素晴らしい出会いに導かれていくのです。
そして、私たち一人ひとりの過去にも、素晴らしい出会いがあったのではないでしょうか。もしも「あの時」、「あの場所」で、「あの人」、「あの書物」、「あの出来事」に出会わなかったならば、いったい自分はどうなっていただろうと思える出会いもあるでしょう。人生の喜びというものは、特別な何かに成功するのではなく、出会いの中にあったのではないでしょうか。
今の人生が喜びで満たされているとしたら出会いこそ宝だと感じているはずです。たとえ困難の中にあろうとも出会いこそが喜びなのです。偶然の出会いなどはありません。神が出会わせてくださるのです。私たちは神の見えない御手に導かれ、日々、さまざまな出会いを繰り返しているのです。
ですから、どんな出会いであったとしても、その出会いを神からのものであることを信じましょう。神が出会わせてくださるんだから、きっと良いことにつながっていくのです。その真理に目覚めるときに、いかなる試練の中にいようとも、私たちは日々の出会いに大きな喜びを感じていくようになるのです。
牧師 : 宮本幸男