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地域サロンオアシス2024/6/22「希望工房からの贈り物」

 6/22(土曜日)は梅雨入りで、曇りのち午後3時ごろから雨の予報です。

雨の日の外出は杖と傘を持ち風が吹くと危ないので、参加者は少ないと予想していましたが、それでも27人が集いました。早めに終わることにしました。

 

 本日のチャレンジコーナーは、参加者からKさんが、30年続く「希望工房の体験」をお話しされました。誰かの役に立つ事をしたいと、始めた工房をこつこつと、自分の負担・損得は顧みず楽しく運営しているうち、人から人に広がり、多くの人を幸せにしてきました。私たちもたとえ小さな事でもいいから人の役にたつことにチャレンジしたいとものだと思わされた時間でした。

 Kさんは、生まれも育ちも西宮っ子ですが、夫の転勤で東京に10年住んでいました。その時、後に役立つ中野区障がい福祉事業団で、はた織りのボランティアをしていました。

 阪神淡路大震災の時実家は半壊になり、独居の母を心配して西宮に帰り、母に友達をつくってあげたいという動機で高齢者の昼食会、おしゃべり会を始めました。そのうち、参加者やいろんな方が着物や古布を持って来てくださり、はた織りをしたりいろんな作品が出来上がっていきました。はた織り機は8台、布ぞうりのメンバーも上手になり、手仕事付の居場所になっていきました。

 

 作品展をこれまで10回行い、二派のみ椰子主催の作品展に出展して、多くの賞をいただきました。工房はおしゃべりと笑いが絶えない場になりました。そこから生じた活動の広がりは数えきれないものがあります。その主なものは、

 ・はんしん自立の家「サオリグループ」との交わり

 ・瓦木中学障がい児学級のおりもの指導

 ・仲間1人が、自宅で居場所づくりを始めた

 ・私のためのディサービスをしてくれた人

 ・リサイクルスペースが大繁盛

 ・毎年年末に、毛糸の帽子を100枚釜ヶ崎で配布 などなど。

 

 「今、工房で過ごした方ひとりひとりを思うと、天国に行ってしまった人にも、天国でみんなと逢える喜びがあります」と話され暖かな人のつながりを大切にされてきた顔には笑顔と涙がありました。

交流の時間には飲み物とケーキで希望工房の話しとKさんの話であっという間に過ぎました。

 

 歌の時間には、ゲストの菊若啓州(きくわかけいしゅう)さんが「六段の調」をしっとりと弾かれ、澄んだ美しい音色にうっとりしました。季節の歌や民謡や流行歌の伴奏もピアノと共にされ、もったいない程の時間を過ごすことができました。          

M.T

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