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説教要約24/1/28「神のしもべの働き」 

「神のしもべの働き」 

イザヤ61:1~9

Ⅰコリント3:5~17

 

 パウロがこの手紙の中で最初に取り上げるのが教会の内部分裂というテーマです。彼は当時コリント教会の中にあった分裂を重大な問題だと考えていました。

 そしてパウロはこの手紙に、「神のしもべの働き」を書きました。神のしもべとはキリストを信じる者たちのことです。そのしもべが教会の中で、どのような働きを果たしているのかを誤解していると、教会に内部分裂が起こることを彼は警告し、現実にあった誤解を解こうとしたのでした。

 

 パウロはその中でコリントの教会の人々に、「あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか。」との問いかけをしました。パウロはその問いかけによって、キリストを信じる者が、神のしもべとして奉仕ができるように、教会に聖霊が働いていることを教えようとしたのです。また、パウロは教会が神の愛の対象であり、この地上における神の代理人であるがごとくに語ります。実に、教会は私たち自身が主体となって奉仕をするのではなく、私たちが神のしもべとなって奉仕をする場所だというのです。

 

 その働きは、成果によって報いられるものではありません。それぞれの働きに応じて神から報いられるのです。つまり、成果の大きさではなく、その人がどれだけ忠実に、自分に与えられた賜物によって奉仕を行ったのを神はご覧になられているのです。その奉仕をする力は聖霊によって与えられます。それぞれが聖霊の力によって、キリストに倣って歩むことが、「神のしもべの働き」を実現していきます。これからも与えられた賜物により、それぞれが置かれた場所において、神の代理人としての働きを果たしていきましょう。

牧師 : 宮本幸男

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