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説教要約24/1/21「命のことばを聞かせてください」

命のことばを聞かせてください」

申命記5:23~33

使徒言行録7:37~43

  

 エジプトで奴隷であったイスラエルの民は、リーダーのモーセによって、そこから導き出されました。そして、不安だらけの流浪の旅をする中で、「命のことば」が与えられます。それは、「神は、あなたがたの兄弟の中から、わたしのような預言者をあなたがたのために立てられる」との約束の言葉でした。その言葉から安心と希望をいただいた彼らは、困難な旅を続け、神が示す目的の地に入ることができました。

 

 この約束の言葉は、救い主イエス・キリストご自身が、イスラエルの民に与えられることによって成就します。この世界に来られたキリストは、「わたしは世の終わりまでいつもあなたがたと共にいる」という最も尊い言葉とともに、数々の「命のことば」を彼らに聞かせてくださいました。さらに、その言葉を私たちも聖書から聞いています。不安だらけの人生の旅をする私たちも、聖書によって安心と希望を与えられるのです。

 

 ところで、私たちは聖書の中に安心や希望の言葉を求めることがあります。しかし、聖書の内容をよく知っている人が、その言葉によって、豊かな生活をしているかと言えば、別問題です。よほど聖書と無関係な生活をしている人の方が、知恵のある豊かな生活をしているということが、実際にあるのではないでしょうか。

 

 つまり、聖書知識をいくら増しても豊かな生活にはつながることはないのです。大切なのは、聖書のみ言葉を「命のことば」として聞いているかどうかです。実に、「命のことば」は、それを聞く人の苦しみを支え、悲しみを慰めます。また、その人に生きる道を示し、命を生かしていくのです。

牧師 : 宮本幸男

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