「誰もが価値ある存在」
イザヤ43:1~7
マタイ1:1~17
マタイ福音書の初めに書かれている「イエス・キリストの系図」には、イエスこそ旧約聖書に預言されている救世主であることが示されています。またそこには、この世界を造った神が、すべての人を価値ある存在と認めているとのメッセージが含まれています。
そのメッセージが凝縮されている言葉が、マタイ福音書の別の箇所に、イエスの言葉として記されています。それは、「医者を必要とするのは丈夫な人ではなく病人である。・・・・・・わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである」とのみ言葉です。
病気の人には医者が必要です。それと同じように、間違いを起こしやすく、悲しみ悩む者の所に、癒しを与えるイエスは、救い主として来て下さるというのです。
この1年間、自分に起こった歓迎できない出来事のために、辛い思いをした方もおられることでしょう。しかし、そのような中で、人間の知恵を超えた大いなる存在と出会い、愛に包まれる経験をすることもあります。その時、人は自分が価値ある存在であることを知るのです。
たとえ膝を抱えて座り込んでしまうほどの絶望を味わったとしても、この世の目に見えるところに振り回されないように願いましょう。イエスこそ必ず自分を癒してくださるお方と信じるところに、救い主イエス・キリストは来てくださるのです。
牧師: 宮本幸男