「神様の送るGOサイン」
出エジプト記２：１１～２５
使徒言行録７：１７～２９
モーセはイスラエルの同胞がエジプトの奴隷として苦しんでいる姿を見て、彼らを助けようと思い立って行動を起こしました。その時、モーセはイスラエルの同胞に受け入れられ、皆がついて来てくれるだろうという自信がありました。けれども、モーセは彼らに拒否され、荒れ野のミディアンに逃亡することになります。
ミディアンに身を寄せている間に、モーセは二人の男の子をもうけたことが聖書に書かれています。それをヘブライ的に言うならば、神様から豊かな祝福を受けたということです。
おそらくモーセはミディアンの地で４０年間を過ごす間に、イスラエルのリーダーに必要な資質を神様から与えられたことでしょう。
その資質とは、自分の思いではなく、まず神様の御心を確認してから行動するというものです。その祝福を得たモーセは、８０歳の時に神様に呼ばれ、再びイスラエルの同胞のところに遣わされます。そして彼は同朋に受け入れられ、民族を率いてエジプトを脱出する偉業を成し遂げたのでした。
私たちにも、使命感を持って一生懸命やっているのに理解されないことや、善意で行動しているのにもかかわらず、誤解を受けてトラブルになってしまうようなことがあります。そのようなことが起こるのは、まだ神様からその行動についてのGOサインが出ていないからなのかもしれません。
私たちも神様から与えられていると思える一つひとつのチャレンジについて、まず祈らせていただき、神様の御心を尋ねるところから始めさせていただきましょう。もしも、神様からのGOサインが送られているという確信があるならば、その行動に自信を持って進むことができます。たとえ挫折しそうになっても、必ず立ち上がることができるのです。
牧師: 宮本幸男