エゼキエル４３：１～７
マタイ２８:１６～２０
「神さまは、あなたの味方です」
イエスの十字架の死の後、11人の弟子たちは「死んでしまえばおしまいだ。」との死の力に支配されていました。けれども、弟子たちが失意のうちにガリラヤに帰ろうとしていた時に、復活のイエスは弟子たちを先回りして、すでにガリラヤで待っておられたのです。
そしてイエスは、私たちの未来においても同じようにして待っておられます。私たちの人生にも、希望を打ち砕かれるような問題が不意に起こってきます。しかし、その突然の出来事によって起こる悲しみを、覆い隠すほどの喜びを与えようと、イエスは私たち一人ひとりの味方となって、未来で待っていてくださるのです。
そのように信じることを支えてくれるのは、神が天と地のすべて支配しておられるという真理です。また、イエスが愛によって天地を支配されるお方であるとの確信です。しかし、この世界を見回してみれば、国と国、民族と民族が争っている状態です。とても神の愛によって支配されているとは思えません。
けれども、「神の国は近づいた、悔い改めて福音を信じなさい。」と語られたイエスの言葉は、私たちに対する究極の約束です。神は愛による支配をいつの日か必ず成就させるのです。いや、信じる者にはもうすでに神の愛の支配は来ているのです。イエスは十字架の上で死んで、墓に葬られ、三日目に復活してまでも、その愛を私たちに証明してくださいました。
そして、イエスは神の支配の約束の成就を私たち共に果たそうと、「すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。」との使命を弟子たちに与えたのです。
そのイエスの弟子にする最初のステップは、イエスと結ばれる人に洗礼を授けることです。そして次に、神の愛の支配の中を喜んで生きて行けるように教えることです。その困難な使命を助ける為に、究極の味方であるイエスは、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と約束してくださいました。
宮本幸男