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説教要約23/5/14「神の言葉は、その通りになる」

「神の言葉は、その通りになる」

ダニエル6:10~23

ルカ7:1~10

 

 イエスがカファルナウムの町に来られた時、この町に駐屯していたローマ軍の百人隊長の部下が病気で死にかかっていました。以前からこの百人隊長は、イエスがどんな病でも癒しているという噂を聞いていたのでしょう。彼は部下の病気が癒されることを期待して、ユダヤ人の長老たちを使いにやり、イエスに助けに来てもらえるよう頼みました。

 

 百人隊長はイエスに部下のいる場所に来てもらうことが何よりも大切で、そうすれば癒されると信じていました。言わば、「目に見えるものに裏打ちされた信仰」でした。しかし、彼の信仰はイエスが来られる途中で、「来ていただくには及ばない」との「目に見えないものに裏打ちされた信仰」に変わっていきます。「力と権威があるイエスの言葉は必ず実現する」との信仰へと引き上げられたのです。そのような信仰をイエスは、「これほどの信仰を見たことがない」と言って特別に称賛しました。

 

 私たちは地位や名誉や財産など、この世の目に見えるものによって安心を求めてしまいます。それが生まれながらの私たちの姿です。しかし、神が私たちに求めているのは、「受け取った神の御言葉は必ず実現する」と信じるところから安心を得ることです。そのような信仰を、神はほめて喜んでくださるのです。

 

 自分自身の信仰を省みるときに、とてもそこまでには至らないと思えるかも知れません。けれども、百人隊長の信仰のように、私たちの信仰も変わることができます。日々、聖書の御言葉を読み、自分に語られる御言葉を受け続けていくならば、聖霊の働きによって必ず安心が与えられていきます。その時に私たちの信仰も神にほめていただけるような信仰へと引き上げられているのです。

 宮本幸男

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