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説教要約22/11/27「さあ、準備を始めましょう」

「さあ、準備を始めましょう」

エレミヤ33:14~16

ルカ21:25~ 36

 

 現代に生きる私たちは、得体のしれない不安や、コントロールできない弱さを抱えて生きています。その原因は、神の恵みに目が覚めない鈍さというものを持っているところにあります。さらにこれからの季節は、師走の慌ただしい日々の中で、自分自身を見失って生きてしまいがちです。しかし私たちは本来、自分自身の中にある恐れや不安などから解放されて、神によって与えられた安心した人生を歩む祝福が与えられているのです。

 

 旧約聖書の預言者であるエレミヤは大変な苦難の中、「恵みの約束を果たす日が来る」と、神から与えられる救いを語りました。その他の旧約の預言者たちも、いつか来る救いの日の希望を必死になって語っていました。しかし、イエス・キリストが誕生する以前の旧約の時代というのは、まだ来ない救い主を、民衆は不安なうちに待っていた時代だったのです。

 

けれども、今の新約の時代は、私たちの内にもう救い主が来ているのです。私たちはそれを信じて、さらなる完全な救いを安心して待ちづけるのです。そのように旧約と新約では同じ待つでも全然意味が違います。

実に今という時代は救いの完成に向かっている時代です。それを信じていれば、私たちの人生にも、それまでとは全く違う新しいことが次々と起こっていきます。私たちの為に神が計画された救いが、完成される日がいつなのかは誰にも分りません。しかし、まだ何も起こってないように見えたとしても、神の御計画は誰も気付かれないところから着々と進んでいるのです。

 

しかし、もし眠ったような毎日を送っていれば、その日になって「今まで何をしていたのだろう」と慌てたり、後悔したりすることになるでしょう。つまり、神から確実に約束の恵みをいただくためには準備が必要なのです。

 

「解放の時は近い」、「いつも目を覚まして祈りなさい」と、励ましてくださるキリストを信じ、今か今かと、期待して待ち望む毎日こそが大切なのです。

宮本幸男

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