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「長谷川初音牧師の思い出」麦の会・敬老会(2021)

 11月7日の日曜礼拝の後、コロナ禍のため長く中止していた麦の会が久しぶりに開催されました。

今回の麦の会は敬老会を兼ねて開催されましたが、席上100才になられた古河静子名誉牧師からご挨拶がありました。そのなかで、芦屋浜教会の長谷川初音牧師の思い出なども語っていただきましたので、披露させていただきます。

 

(ご挨拶)

 今日はこのように麦の会で私の100才の誕生日を祝っていただき本当にありがとうございます。

9月の敬老の日には国や兵庫県、芦屋市などからも表彰状などをいただきました。しかし、私にはこのように香櫨園教会で祝っていただくことが一番嬉しく、ありがたいことだと感謝しています。

 

 さて、私は大阪で生まれました。小さい頃西宮に引っ越してきて西宮高等女学校を卒業しました。終戦の時は京都の姉のところに住んでおりましたが、そのうち室町教会に通うようになり、石黒牧師から洗礼を受けました。

 

 そして、もともと英語が好きだったこともあり、同志社英学校に行ったのです。

その後、同志社の神学部に進み、古河治牧師に知り合い、卒業後結婚して福山の教会に赴任しました。そこで3年ほど伝道して、岡山の津山の教会へ赴任しました。

そこでも3年ぐらいいたと思いますが、芦屋の浜教会の長谷川初音牧師から古河治牧師を招聘していただき西宮に参ったのでございます。それが昭和36年ごろのことでありましたので、かれこれ60年前のことです。

 

 正直言って開拓伝道はなかなか一直線の道ではありませんでした。山あり谷ありで、その都度神様のお導きがあり、また信徒の皆様の助けがあってここまで来ることができました。地震の時は教会も潰れて建て替えることになり、本当に困難なことでした。しかし、神様のお導きがあって、このように復興することができました。感謝の念でいっぱいであります。

 

 古河治牧師が引退してからも、森岡牧師、そして森牧師と繋がってここまで歩んでこられたと思います。森先生にも今まで教会を守っていただき感謝しています。

私は、これからも香櫨園教会が長く神様の福音を述べ伝えていける教会でありますようにいつも祈っています。教会が皆で力を合わせて前に向かって進んでいけるように切に祈っております。

 

 さて、今日は「長谷川初音牧師についてなにか覚えていることはないか」とお尋ねがありましたので、昔のことですが、一言お話ししたいと思います。

長谷川先生は女性の牧師でありました。昔は封建的な時代でしたので、女性は家庭にいればいいという風潮が強くありました。そのなかで、長谷川初音先生は女性で牧師をされて、すばらしい先生だなあと思っておりました。

 また、津山教会も会衆派の教会でしたので、おそらくそのながれがあって、古河治牧師が芦屋浜教会に招聘されたのではないかと思いますが、西宮に来て長谷川先生にお会いした時は、「堂々として、力に満ち溢れている方だなあ」思ったことを覚えています。

 

 最後に、長谷川初音牧師と芦屋浜教会の皆さんの志と熱い思いがあって、私どもが香櫨園に参りこの地で伝道を始めましたが、その背景には神様のお導きがあったと思い、今までのこと全てを感謝しています。

 今日は私の100才の誕生日を麦の会で祝っていただき誠にありがとうございました。

古河静子

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