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恵のクリスマスコンサート

 昨年の夏のことです。

「来年の12月に姫路でコンサートをすることが決まったよ。」と、息子夫婦から話がありました。息子のパートナーはパーカッショニスト。オルガニストの友人とコンサートをするとのこと。しかも友人はクリスチャンらしい。

「それなら香櫨園教会でクリスマスのミニコンサートをしてもらえたら嬉しいな。」と、私は提案しました。

そのとき心配したことといえば、車で帰省する道中の安全くらいでした。

コンサート開催の希望を牧師に伝えたのが昨年の秋。まさか新春とともに新型コロナウィルスで全世界が感染の恐怖に脅かされる日々がやって来るなんて、誰が予測できたでしょうか。

 

冬になり、感染者の数字は増える一方の現実を目のあたりにし、本当にコンサートを開催しても良いのか?辞退すべきかしら?という不安と迷いの中で私は祈り続けました。

どうかこの夢が実現し、集ってくださる全ての人々の健康が守られてその日を迎えさせてください。と。

祈りはきいていただけました。

来てくださった皆様には検温と手の消毒をお願いしました。

夜間でも窓は開放し、換気の行届いた礼拝堂で観客はコート着用のコンサートでしたが、幸いにも案じていたほどには寒すぎない夜でした。

こうして、12月18日、6時からの開演で、オルガニストとパーカッショニスト、二人の演奏者によるクリスマスコンサートは無事に開演することが許されました。

あえて許されました。と表現したのは、神様のお守りがなかったら実現しなかったから、と思ったからです。

また、聴きに来てくださったお一人お一人が今回のコンサートをサポートしようという熱い思いと祈りをもって臨んでくださったからこそ実現できたに違いない、と感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

 

 2020年もまもなく終わります。

しかし、新型コロナウィルスに全世界の人々が恐怖を感じながら過ごす日々はまだ終わりそうにありません。このような状況にあってなお、音楽は心を癒やし、喜びを与えてくれる、と改めて実感できた至福のひとときでした。

K.A

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