「大切なことは目には見えないんだよ」
さて、これは誰の言葉でしょう?サン=テグジュペリの『星の王子さま』に出てくる名ゼリフです。
ところで、皆さんは「目に見えるもの」と「目に見えないもの」とどちらを大切にしますか?このコラムを読んでおられる方々はどちらに手を挙げるのでしょう?
「目に見えないものってなんだろなあ…」と、ふと思います。例えば人の言葉。確かに目に見えません。でも【メモ】はできます。実は私はメモ魔です。とにかく一言一句残らず残します。メモした後のノートには文字でびっしりです。達成感があります。しかし、かなり時間が経ってからそのメモを読み返すと、急に激しい虚無感に襲われることがあります。メモをとっていた瞬間は(これは大事だから)と一生懸命になっていたのに、全くの紙くずと化した時、メモした時間さえ恨むことさえあります。
可視化したことで失ったことのほうが多く、ポトポト道端に落ちているもの(メモよりも大切なこと)をそのままドライブスルーしてきたように思います。「目に見えるもの」のほうが大切に見えるでしょう?お金とか肩書とか、この世は魅せるもので溢れています。なんとも恐ろしい世の中であります。
私たちが生きている社会は誘惑だらけです。ですが、そんな中でも「目に見えない大切なもの」を1つでも見つけ、それを心に留めて生きると、私たちの目に映る風景はどう見えるでしょうか?
今日も「目に見えないもの」を拾いつつ一日を過ごしたいです。
Sirius