新型コロナウイルスの対応でステイホームが続いています。ご近所さんでも家の中の片付けに精を出されているようで、ゴミの収集日は、収集場所に黒い袋が渦高く積まれています。あたかも年末の収集日のようです。
個人的な話ですが、私も普段なかなかできない自分の部屋の片付けをやろうと決意して重い腰を上げました。まず、オーデオのコード類で不要なものを片付けました。そして本や雑誌や楽譜など使わないものなどを見直して整理しました。収納箱などもレイアウトを見直して入れ替えてみました。すると今まで生じていた部屋の隅のデッドスペースが解消されてすっきりしたのです。縦を横にしただけのことなのですが、結果オーライで随分良くなりました。
自分の中では元のレイアウトが一番だと思い込んでいたのですが、それは思い込みに過ぎなかったということです。
翻って考えてみると、自分の中で培って来た「これが正しい」という価値観や常識も情勢や環境が変化すると正しくなくなることもあるわけです。結局自分の中にあった常識や既成概念に捕われていたのだと気がつきました。いつも頭を柔らかくしてトライする勇気を持っておかなければならないと反省した次第です。
さて、緊急事態宣言も5月31日まで延長され、当分自粛生活が続きます。医療従事者の方たちは持ち場で一生懸命対応されていて、本当に頭が下がります。一方新聞報道などでは、いかにコロナ感染症から脱出していくかの議論が活発になって来ています。ここは危機を乗り越えていくために、皆で柔軟な発想で真剣に考えていくことが大切だと思います。
14世紀にペストが流行した際、命を救ってくれない教会へ不信感が高まりました。教会や政治家は信頼回復のため積極的に宗教画や彫刻などの製作を推進しました。レオナルドダビンチなどはメディチ家などの富裕層の後押しを受け、たくさんの絵画などを制作しました。結果、イタリアルネッサンスが花開き、時代は中世からルネッサンスへ変わっていったと言われています。
おそらく今回のコロナ感染症の後、世の中の変化が出てくるのでしょう。いくつか現在の考え方を変えて行かざるを得ないことも出てくるかもしれません。
私は、「永遠に変わらないもの」と「変化させていくべきもの」を見極める確かな目を持っていきたいと思う今日この頃です。
最後に好きな賛美歌
讃美歌21 463番 「わが行くみち」
わが行くみち いついかに
なるべきかは つゆ知らねど、
主はみこころ なしたまわん。
そなえたもう 主の道を
ふみて行かん ひとすじに
M.F