香露園教会では毎月の第一日曜日、礼拝後、皆さんで手作りの昼食を囲み、「麦の会」の名称のもと、歌を歌ったり、絵手紙を作成したり、日ごろの考えを述べたり、学んだり、何か皆で共有できる事を、その日の当番が準備いたします。
8月は私に当番が回ってきました。今までにしたことのない共同作業は? 初めてのものは、と考え、全員で一つの詩を創ろうと思いました。 十数名で、一つの詩を創るのですから、基盤になる共通のイメージを先に分かち合っておかないと、バラバラになるやも・・・と思い、やなせたかしのメルヘンを読むことにいたしました。
ミニメルヘン集より「夕焼け色の水着」「海洋新聞」と詩集「愛する歌」より「かたつむり」です。
まずそれに先立ち作者の略歴紹介もいたしました。
「やなせたかしは5歳で父親を亡くす。弟は亡き父の300年続く実家の伯父夫婦に跡継ぎとして向えられた。
たかしは母親としばらく二人で暮らしたが、母親の再婚を期に、同じく伯父夫婦に引き取られた。病弱のたかしは寂しく育った。文武両道の弟は海軍に入り22歳で戦死。たかしは94歳まで生きた。
やなせたかしの生い立ちと作品を鑑賞して感じたことを、イメージし、言葉にして、参加者14人がそれぞれ、5文字あるいは7文字の言葉にして提出。それを、組み合わせてみました。
すると、どうでしょう! 何だか素敵な詩が14人の頭の中から生まれました。
タイトル:「おかしなはなし」
しあわせは すずしい風か 青い海
空をとびたい せん驟雨(せんしゅうう
虹の橋 色は赤、青 しあわせの色
赤い金魚は 思い出に
真っ赤だな いらない新聞 野菊の墓
如何でしょうか?お読みになって、皆さんの頭の中に、何か素敵なイメージが浮かんできたら嬉しいです。
Y.S