礼拝堂の窓から早春の光が射し込む朝、北六甲教会と香櫨園教会とお互いの牧師が入れ替わり 礼拝交流が行われました。
香櫨園教会では、会堂の階段を上がったところで、「おはようございます」と、北六甲教会から来られた加藤俊英牧師がお迎えくださいました。
加藤牧師から次のような希望に溢れたメッセージをいただきました。
説教は「荒れ野のただ中に救い主はいる」という主題です。
聖書はマルコによる福音書、1章12~15節で『イエスは荒れ野に送り出され苦しみと誘惑をお受けになられた』と書かれた箇所です。
加藤牧師は次のように語られました。
今日の聖書箇所にある、この「荒れ野」とは、私達が人生の中で遭遇する酷しい状況、神に敵対する力が存在する場所、を心に感じることが度々あるが、そのような状況においては『神はいない』という思いに囚われるかもしれない。
しかし、救い主は共におられ、苦しみを知っておられる。
荒れ野の中に神は確かに存在されるから孤独ではない。
礼拝後は食事を交えて歓談しました。加藤牧師は皆のリクエストに応えて、讃美歌21の272番、「おやすみなさい」という、母が子に語りかけるやさしい旋律のマリアの子守唄をいいお声で聴かせてくださいました。
加藤牧師は、現在、同志社大学神学部大学院で、「20世紀における合同教会の成立過程」 という、研究をされておられます。日本には沢山の教派の教会、また、規模も多数から少人数までいろいろな教会が存在しています。しかし、神から命じられた業を基本にして共に歩みよることでもっと豊かになれるのではないか・・との理想を語られました。
終わりに、古河静子名誉牧師から、「香枦園のこの土地に初めてこの教会が建てられ、杭が二本打たれた時に、この地でのキリスト教の布教を願い祈った」とのお話があり、信仰の交わりの豊かなひとときを感じることができた一日でした。