平成29年7月25日から8月23日までの約1か月を、私は佐賀県の佐賀教会で夏期派遣神学生として過ごしました。夏期派遣とは、夏の間に普段通っている教会とは別の教会へ神学生として奉仕することです。
今回私が行った佐賀教会は日本基督教団に属する教会で、佐賀市の中心地に位置しています。さらに佐賀県最古のプロテスタント教会でもあり、創立から130年以上の伝統ある教会でもあります。
私は夏期派遣中の1か月、教会の建物の一部で寝泊まりしながら教会の様々な働きに参加させていただきました。
証(あかし)を含めて2回の主日の礼拝でのメッセージ、4回の聖書研究を担当しました。他にはオルガン講習会、信徒訪問、九州教区のプログラム(反核・平和セミナー)などに参加しました。
さらに歓迎と送別の2回の愛餐会では、「冷やし中華」と「餃子」を頂き、佐賀教会の信徒の皆さんと交わりの時間を持つことが出来ました。
常に教会に留まり、教会の動きを近くで見て、実際に自分で説教や聖書研究を行うことにより今まで気づかなかった多くの発見を得ることが出来ました。
まず、牧会者として聖書のみ言葉を深く味わう必要性を改めて感じました。今回、8月に平和聖日があったので聖書研究会では「平和」について取り上げました。社会に対して教会やクリスチャンが何が出来るかを考えることは大切なことです。
しかし、聖書研究会の場で社会的な問題をテーマにすることで、聖書のメッセージ性が失われて、自分の言いたいことのために聖書を利用してしまったと感じました。
私は今まで聖書と誠実に向き合ってこなかったのだと実感しました。
次に、今回の実習を通して教会同士の結びつきを意識する機会を得ました。教会の多い阪神間とは異なり、佐賀県は日本基督教団の教会が6つほどしかありません。またミッションスクールもないとのことでした。そうした中にあって教会同士が支え合って存在していく重要さを考えさせられました。
最初、夏期派遣に行く前は1か月という時間の長さに戸惑いがありました。しかし、本当にアッと言う間の一月でした。
楽しさや驚きの詰まった夏が過ごせました。受け入れて下さった佐賀教会の皆さまに感謝です。
M.A